こんにちは!かとすいライターのゆーすけです!
突然ですが、みなさんは小学生のときに体験した校外学習を覚えていますか?ひとくちに校外学習と言っても様々で、各都道府県の特色が表れますよね。
愛知県出身のゆーすけは、トヨタ自動車の生産工場の見学に行った思い出があります!
そんな校外学習ですが、滋賀県では、琵琶湖の上に浮かぶ船に泊まりこむフローティングスクールという校外学習があるそうです。日本最大の湖を有する滋賀県ならではですよね!今回は滋賀県のフローティングスクールを探っていきます。
今回のためにお時間を下さった、現役の先生のインタビューにもご注目ください!
びわ湖フローティングスクールとは?
滋賀県内の全ての小学5年生が学習船「うみのこ」(湖の子)に乗船・航海し、宿泊をともなう教育を実施している。郷土への理解や対人・協調関係を養う「ふれあい体験学習」のほか、琵琶湖を教育の場所としていることから、同湖の環境を主なテーマとした「びわ湖環境学習」を行っている。なお、複数の学校が同時に乗船・航海し、他校の児童と混合したグループ分けを行った上で体験学習を行う。
Wikipedia「滋賀県立びわ湖フローティングスクール」より
同じ屋根の下ならぬ同じ船の上で、他校の友達と一緒に琵琶湖を肌で感じられるなんて、とっても貴重な体験ですよね!では、子どもたちは学習船「うみのこ」に乗って、1泊2日で何を行うのでしょうか?
びわ湖フローティングスクールの様子
【1日目】
開校式
避難訓練
琵琶湖展望
昼食
寄港地での活動
夕食
夕べのつどい
就寝
琵琶湖展望では、琵琶湖に浮かぶ多景島の見学をします。
眺める方向によって見える景色が違うため、「多くの景色に見える島」ということで「多景島」と呼ぶそうです。
【2日目】
起床
朝のつどい
びわ湖環境学習
カッター活動、プランクトン観察、水調べ、ロープワーク
掃除
閉校式
びわ湖環境学習では、4つのグループに分かれて行動をします。
カッター活動とは、カッターボートというカヌーのようなもので琵琶湖を進むアクティビティに似た活動です。プランクトン観察ではびわ湖でしか見られないプランクトンが見えたりも?
滋賀県にある竜王小学校のホームページで、その様子が詳しく書かれているので、「もっと知りたい!」という方はこちらをチェック☆
http://www.rmc.ne.jp/ryuo-es/oldhp/H22gakkoukatudou/gakunen/10gatu/5-FS.html
※出発港によって行程が違います。
現役の先生に聞いてみました
それではお待ちかね!先日フローティングスクールを終えたばかりの、現役の先生2名のインタビューです!
①行く前の子どもたちの様子はどのようでしたか?
A先生:違う学校の人と2日間の活動を共にするので、新しい友達ができることを一番楽しみしている様子でした。また、琵琶湖についての授業も受けていたので、琵琶湖について自分が疑問に思っていることや、不思議に思っていることがフローティングスクールを通して学べるかということも楽しみにしていました。
B先生:すごく楽しみで日記にも早く行きたいって書いてる子もいました。でも他の小学校の子と班が同じとか、部屋の人はどうかとか、不安に思う子どもが詳しく説明を求めてたりもしました。
②行った後の子どもたちの感想はどのようなものですか?
A先生:琵琶湖の偉大さを目で見て、肌で感じて、体全体で実感できていたようです。それから、琵琶湖が綺麗になってほしいという思いを持っていた子どもたちですが、フローティングスクールでプランクトンの観察をして、琵琶湖が綺麗になりすぎるとプランクトンの居場所がなくなってしまうということを感じたみたいです。あと、なによりも新しい大切な友達に出会えたことに喜んでいました。
B先生:どの子も楽しかったとか、あと二泊したいとか満足度が高かったようです。
③教師として、うみのこ実習の大変なところはなんですか?
A先生:子どもたちと貴重な体験ができて本当に楽しい二日間でした。子どもたちが楽しく学習できて、安全に過ごせるように見守っていました。
B先生:学校をまたいでしまうので、教師の動静を細かく決めるのが一番大変でした。フローティングスクールを運営する先生との調整も必要で、ひとつ訂正すると、その後の他の人の動静も変わってしまったりする点には注意が必要でした。あとは提出書類や当日の確認事項が多かったり、天候によって日程が大きく変わったりすることもあります。
④フローティングスクールの醍醐味とは?
A先生:カッター活動ですね。子どもたちがすごく楽しみにしていた活動の一つです!
B先生:普段と関わることのない、他の学校の人たちと話したり協力をして、楽しみながら活動できることです。しかも船の上では普段と勝手が違うので、気をつけることが多い反面、やりがいに繋がってるのだろうと感じました。
⑤フローティングスクールで起きたハプニングは?
A先生:琵琶湖大橋の下を通る時に、真下で願い事を3回唱えると願いが叶うと言われていて、子どもたちが必死に願い事を唱えていました。
B先生:2日目のお昼に「うみのこカレー」というカツカレーが出るのですが、「船が揺れて気持ち悪くなることもあるから、ゆっくり食べて余裕がある人はおかわりしてね」と全体指導をしたにも関わらず、みんな競うように急いで食べておかわりして、食事時間中に次々トイレに行ってました。
フローティングスクールの様子や子どもたちの動向がよくわかりますね〜!
水の上で一夜を過ごす経験なんて、滅多にできたものではないですよね。こういう非日常的な経験を重ねることで、子どもたちが水や自然と仲良くなっていくんだろうなぁと感じました。
海や川も良いけど、湖も良いですネ!
びわ湖フローティングスクールの公式ホームページ:http://www.uminoko.jp/