突然ですが…
もし、目の前で人が倒れていたらあなたはどうしますか?
もし、プールで溺れている子供を発見したら?
非日常と思われるこのような場面。他人事だと思っていると、突然でくわします。
そして、対処の仕方を学んでいても、幸いなことにそれを使う機会がないと忘れてしまうもの。
心臓マッサージは何回やるんだっけ?
AEDの操作手順は?
1分1秒を争うような場面で、パニックになる可能性もあります。
前回、わたしがEFR(緊急時における救急法)を受講したのは約3年前。
いざという時に備えて、また、さびた情報やスキルをアップデートするため、再び講座を受講しました。
EFRとは?
EFRとは、エマージェンシー・ファースト・レスポンス(緊急時における救急法)の略称。
わたしが受講したのは、世界最大のダイビング教育機関『PADI』が提供しているコース。
ダイビングの資格をとるうえでEFRの修了が必須のため、近所のダイビングショップに行きました。ちなみに消防署でも救命講習を受講できます。
PADIが提供しているEFRについての説明は下記の通り。
心停止など生命にかかわる緊急時のケア(一次ケア)と、即座に生命にかかわらないケガや病気のケア(二次ケア)について学ぶプログラムです。知識やスキルを身につけるだけでなく、現実的なシナリオ練習を通して、日常での緊急時における実践的な対処法を学びます。
「一次ケア」では、主にCPR(心肺蘇生法)を中心にコースが展開され、「二次ケア」では、ケガや病気の対応であるファーストエイド(応急手当)を学びます。(PADI公式サイトより抜粋)
具体的にどんな勉強するの?
この講習は丸1日のコースです。朝から座学がスタートし、お昼休憩を挟んで実技、最後に筆記テスト。これに合格して修了です。
・座学
テキストに沿って勉強をします。
倒れている人を見かけた時、どのような手順で対処したら良いか。AEDの操作方法、気をつけたいポイントなども勉強します。写真入りで分かりやすく、実際の場面を想定した内容です。
二次ケア(応急手当)の部分では、包帯の巻き方や三角巾の使い方も勉強します。
普段使わない用語もたくさんあるので、脳みそがパンパン…。
途中で質問したり、受講者同士でディスカッションもしたりします。
・実習
午後はロールプレイング。午前中に習ったことを踏まえ、
倒れている人を発見→状況を確認→助けを呼ぶ→CPR(心肺蘇生法)をする
といった感じで、人形やAEDを使いながら実際の流れを一通りやってみます。
実際にやってみると、「あ、これってどうやるんだっけ?」と、戸惑いの連続。順番を忘れていたり。
心臓マッサージは最低でも1分間に100回はやらないといけないのですが、これ、めっちゃ疲れます。数えていないと何回目か分からなくなるし(笑)
包帯の巻き方や喉が詰まった時の救助法もペアになってやってみました。
・テスト
最後にテスト。実は、わたし1点足りず不合格で再受験しました(笑)
テストの内容はお見せできませんが、選択問題や記述問題があり、所要時間は30分ほど。
無事に合格すると認定証がもらえます。
合格できて良かった…。
他にもPADIでは「子供のためのケア」コースや「CPR&AED」コースもあります。
詳しくはPADI公式サイトよりご覧ください。
<PADI公式サイト>
https://www.padi.co.jp/scuba-diving/padi-courses/course-catalog/emergency-first-response-(EFR)-courses/
これから暑くなり、だんだんと屋外での活動が増えます。海やプールへ行く機会も増えると思います。
夏本番になる前にぜひ一度、このような講習を受講してみてはいかがでしょうか。
最後に、日本医師会公式サイトに載っている『心肺蘇生法の手順』のリンクを貼っておきます。ぜひご確認ください。
<『心肺蘇生法の手順』日本医師会公式サイトより>
http://www.med.or.jp/99/cpr.html
きちんとした知識を入れて、安全に楽しく過ごしましょう!