オープンウォータースイマーの節政健一です。2016年7月末に成功すれば日本人初となるドーバー海峡単独往復泳に挑戦します。
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16℃以下の水温で6時間以上泳ぐこと
ドーバー海峡に挑戦する者は必ず挑戦前に規定スイムを行い、その証明書を公認団体へ提出することになっています。規定スイムとは「16℃以下の水温で6時間以上泳ぐこと」です。これがクリア出来なければ挑戦の許可がおりないので、ドーバーに向けての最初の関門となります。
本番を意識して補給食のテストも。一番フィットした補給食は……
規定スイムは神奈川県三浦市の三戸浜の海で朝9時から15時までの6時間行い、本番を想定してサポートチームとの連携や本番で食べる補給食のテストをしました。海岸沿いに往復1時間のコースを6周、水温は15~15.5℃で場所によってはさらに低いところもあったので、泳ぎはじめは寒さがありましたが、体が温まってくるとあまり寒さを感じることなく泳ぐことができました。
補給のタイミングは、30分毎。おしるこ、甘酒、練乳、マシュマロ、栄養ゼリー各種など過去の挑戦者が実際に補給したもの参考に色々試して味や食感を確認しました。
疲労や海水を飲んでしまうことで味覚が変わってしまうので実戦練習で試すことが大切になります。
今回試した中で一番フィットした補給食は「練乳」。美味しかった上に、一口飲むと海水で塩辛くなった喉が一瞬で辛味がなくなりストレス軽減にもなったので、これはドーバー挑戦に向けて必要不可欠な補給食だなと確信しました。
補給食テスト、泳ぎのリズム、低水温による体調の変化の確認など考えることが多く、ただ6時間泳ぐだけではなかったのでそれほど長い時間だと感じませんでした。
6時間で泳いだ距離は約23km、泳ぎ終わってからの体調も良かったので、泳いだ感触としてはかなり手応えがありました。しかし本番は今回の4倍の時間と距離になるので安心はしていません。
今回の練習で見つかった課題も含め本番までやることはまだまだ山積みですが、一番心配だった規定スイムを無事終えてまずは一安心です。
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【日本人初のドーバー海峡単独往復泳挑戦日記】
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