前回はフリーダイビング (素潜り)の日々のトレーニングについて書きました。
その続きとなる今回は、わたしが受講した『AIDA』のスキルコースについてです。
(前回の記事は こちら↓)
https://katoswimclub.jp/iijima-channel20190129/
酸素タンクを使わず、体ひとつで潜る『フリーダイビング 』。
もちろん、不安や恐さがないと言えば嘘になります。
だって、水中では息ができないから。
プールなら、苦しくなったら立てばいい。
でも、海で潜っている最中だったらどうだろう。
もし、水深40mでアクシデントが起こったら…?
フリーダイビングはまだまだ未知の、マイナースポーツ。
資格がなくても始められるけれど、知識なしにトレーニングをするのはとても危険です。
なので、安全管理のために必要な知識を得るべく、
また、競技としてのパフォーマンス向上のため、『AIDA 』のコースを受講することにしました。
『AIDA』とは?
わたしが受講したのは『AIDA』という組織のコース。
これ以外にも、世界中で様々な組織がフリーダイビングのコースを提供していて、内容も様々。
有名なところだと、『PADI(パディ)』がダイバーさんには1番馴染みがあるのかな。数年前からPADIもフリーダイビング のコースを始めました。
『AIDA』についての説明は次のとおり。
AIDA(Apnea Internationale pour le Developpement del’ Apnea)
1992年、健全な水中スポーツとしてのアプネア(フリーダイビング )の普及、発展を目的に設立された組織。
現在行われる世界のフリーダイビング競技はAIDAの公認によるもので、世界各国で樹立されるアプネアの記録を漏らさずとどめてゆくことも活動の1つ。また、AIDAは記録公認のみならず、新しいアスレチック・スポーツとしてのフリー ダイビングの啓発、振興に熱意を示しており、フリーダイビング・ワールドチャンピオンシップなどの各種競技会の開催、トレーニングやセーフティ・メソッドの確立他、フリーダイビングの普及に不可欠な活動も精力的に行っている。
ちなみに色んな国にAIDAのブランチがあって、日本にも『AIDA JAPAN』(JAS)があります。
JAS(Japan Apnea Society:日本フリーダイビング 協会)
AIDA(アプネア国際振興協会)の正式な日本ブランチとしてJASが承認されていて、本会内に渉外事務局としてAIDA JAPANを発足し、一層の国際活動強化を図っている。
(上記説明文はAIDAやJAS公式ホームページより抜粋)
<公式サイト>
AIDA
https://www.aidainternational.org
『AIDA 』を受講したきっかけは、2年前のオーストラリア・ゴールドコースト
2年前、オーストラリア・ゴールドコーストで生活していた時のこと。
偶然プールで、フリーダイビング の練習をしているチームを見つけました。
「わたしもそれできる!仲間に入れて!!」
と、すぐさま駆け寄って声をかけのが最初の出会い。
それからは、毎週水曜夜のプール練習や週末の海練習に参加したり。チームのみんなは優しく迎え入れてくれました。
その時にお世話になった、オーストラリア人のクリントン。
彼はこのチームのリーダーで、フリーダイビング のインストラクター。わたしにAIDAのコースを受けるように勧めてくれました。
英語でのトレーニングや講義は大変だったけど、それが今に活きています。
『AIDA 』のコースでスキルアップ
日本語のものが見つからなかったので、英語のもので説明します。
下の『AIDA1』から上へ、こんな感じでステップアップしていきます。
わたしはすでにゴールドコーストで1〜3はパスしているため、今回は次のステップとなる『AIDA 4』を受講。
4日間のコースは座学、海でのトレーニングやレスキュー方法、機材の使い方、プール練習など内容が盛りたくさん!コース中はお勉強とトレーニングで1日があっという間に終わります。
フリーダイビングをする上で注意することや緊急時に起こりえる症状などを勉強。教室が全部埋まっていたので、この日は外。
海での項目の中には、
・フィンを履いて水深32m以上潜る
・水深15mから片方のフィンを脱いでバディをレスキュー
など。終わったあとはヘトヘト。
プールでの練習もあります。
これは伏し浮きで、3分30秒以上息を止める項目。シュールですよね(笑)
機材のセッティング方法や使い方も学びます。
レクチャーを受けたあと、海で実際にやってみましたが、
重り10kgを水深40mからロープで引き上げたのは、本当にきつかった…。
いつもインストラクターさんがこれをやっているのかと思うと、脱帽です。ありがとうございます。
この20年でフリーダイビング に関する知識やトレーニング方法、使われる機材は大きく変化してきました。
これからも定期的に知識を更新しながら、安全に楽しく取り組んでいきたいと思います。
2年前のオーストラリア・ゴールドコーストでのご縁が繋がって、少しずつ上達してきました。今年はさらに深く潜って行けるように練習します!
次回は5月&6月頃にパングラオ島やセブ島、フィリピンのどこかの島に滞在する予定です。
夏は湘南&葉山あたりで潜って遊ぼうと思っているので、遊びにきてください♡
去年に続き、お世話になったスクールは『Freedive Panglao(フリーダイブ・パングラオ)』↓
http://www.freedive-panglao.com
日本語対応可で、日本人インストラクター『まりちゃん』も居るので、英語が話せない方も安心してトレーニングできますよー!!