手付かずの自然が多く残る北海道・知床。
2005年にはユネスコの世界自然遺産に登録されました。
2019年の時点で日本には4件の世界自然遺産(屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島)がありますが、その中でも知床は最大の広さだそう。
冬は『知床流氷フェス』が開催されるほど、流氷で有名なこの場所。他にもたくさん見所があります。
『日本人としては、世界に誇る雄大な自然をこの目で見ておきたい』
ということで、今回はわたしが実際に訪れた場所をご紹介します。
知床とは?
なんとなく名前は知っているけれど、「知床って…?」という方も多いのでは。
場所は地図で赤いピンが立っている北海道の東北部に突き出した半島。
冬には海が流氷で覆われる知床は、ヒグマ、エゾシカ、アザラシ、トドなどの大型ほ乳類をはじめ、絶滅危惧種のシマフクロウや高山植物シレトコスミレなど希少な動植物の生息地でもあります。
知床世界遺産センター
斜里町ウトロにある『知床世界遺産センター』。ここでは知床の自然や動物について学ぶことができます。(入場料無料)
たくさんのパネル写真が展示してあって、見ているだけでも楽しめます。タブレットを利用して映像を見ることもできるそう。
館内にはボルダリングができる場所もあります。
知床が初めての方は、まずここでお勉強をすると、旅がより楽しいものになりますよ。
もっとたくさんの情報が欲しい方はこちら↓
<知床世界遺産センター公式サイト>
http://shiretoko-whc.jp/whc/
フレペの滝
知床について知識を頭に入れたところで、その自然を体験するために『知床自然センター』へ移動。
知床八景の一景、知床を代表する『フレペの滝』はここから歩いて20分ほど。美しい原始の森を歩きながら滝へ向かいます。
清々しい空気と目の前に広がる白銀の世界。向こうにはうっすらと知床連山が見えます。
野生のエゾジカに出会ったり、景色を楽しみながら、歩くこと20分。
フレペの滝に到着。
高さ約100mの切り立った崖に、その勢いを持ったまま凍った滝の水を見ることができました。
この滝の上部に川はなく、知床連山に降った雪や雨が地中に浸透し、その水が崖の中腹から流れ落ちてオホーツク海に注ぎ込むのだそう。
まさに自然が織りなす芸術。
ここから見る流氷も美しい。
”フレペ”とはアイヌ語で「赤い水」という意味だそう。
「夕日が映り込むため」「鉄分を含んだ水のため」など名前の由来は諸説ありますが、水は透き通っていて赤くはないです。
別名「乙女の涙」とも言われる理由は、水がほろほろとこぼれ落ちる様子が涙を流る乙女のようだから。
冬は滝の水が凍っているため、”乙女”というよりも雄々しい感じでした。雪が溶けた春に来たら乙女な感じなんだろうな。
季節によって異なる情景を見ることができ、1年を通して自然を楽しめる場所です。
周辺に散策コースもいくつかあります。
長靴やスノーシューのレンタル(有料)もあるので、準備なしで行っても平気です。
詳しくはこちらから↓
<知床自然センター公式サイト>
http://center.shiretoko.or.jp/shiretoko/
ウトロ温泉
屋外のアクティビティを楽しんだあとは、冷えた体を温めるために温泉へ。
『ウトロ温泉』とは、知床の観光の中心、斜里郡斜里町ウトロにある温泉のこと。
ここの温泉が人気な理由は、
オホーツク海に沈む夕日を眺めながら源泉100%の温泉につかることができるから。
心も身体も癒されます。
日帰り温泉もあるので、サクッと温泉に立ち寄ることも可能。
わたしが立ち寄った温泉はこちらの2箇所。
どちらも大きな窓から見えるオホーツク海に感動しました。ぜひ温泉だけでも行ってみて欲しいです。
・北こぶし知床 ホテル&リゾート
https://www.shiretoko.co.jp
・知床第一ホテル
https://shiretoko-1.com
東京・羽田空港から北海道・女満別空港まで所要時間は約2時間。空港から知床までも車で約2時間。
金曜日の夕方の便もあるので、金曜の仕事を少し早めに切り上げて、土日で行くのも可能です。
ぜひ日常を忘れて、北海道が世界に誇る雄大な自然や景色を体感してみてください。