皆さん泳いでいますか！？

かとすい代表の加藤慶一です。

「かとすい」が運営する約1,300名が参加している水泳の自主練習コミュニティ「スイム自主練習宣言！」。

そして、もっと皆さんにいい自主練習をしてもらいたいということで、「スイムお悩み相談室」をスタートしています。

これは、日々皆さんが感じている水泳の自主練習に関するお悩み、疑問、質問にお答えしていくものになります。

誰かの悩みは、他の誰かの悩みである可能性が高いです。

皆さんの悩みが一つでも解消して、より楽しいスイム自主練習ライフになっていただければと思っております。

ということで、早速ご相談をいただいたので、お答えしていきたいと思います！

「プル」と「スイム」でなんでこんなに違うの？

今回いただいた質問はこちら。

1,500m、30分を目指して練習しています。プルブイをはさんだプルの練習を取り入れています。プルだと1,000m以上でもスピードを落とさずに「楽に」泳ぐことができますが、普通のスイムにすると、とても疲労してしまいペースが保てません。キックは2ビートで沈まない程度にしか力を入れていません。どうすれば、プルと同じように「楽に」泳げるようになるのでしょうか？

ご質問者様、ありがとうございます！

実はこれと似たような質問をよくいただきます。皆さん悩んでいるところはすごく似ているんですよね。

早速ですが、私なりのポイントをご説明しようと思います。ただし、あくまでもご質問者様の泳ぎを見ている訳ではありませんので、想像の範囲内になりますが、そこはご了承ください。

トライアスロンやOWSを目指している方がよく通っているスクールでは、足にプルブイを挟んで、パドルでガシガシと泳ぐ練習メニューをたくさーん取り入れています。

持久力がつくし、ストロークのパワーの向上にもつながるので、いい練習ではありますが、個人的にはあまり初心者にはおすすめしておりません。

これはなぜかというと、身体のバランスを無視した泳ぎになってしまうから、です。

詳しく説明する前に子どもがクロールを泳ぐまでのステップをご紹介しようと思います。

① 「けのび」「ボビング」などの水慣れ
② バタ足（ビート板キックやけのびの状態でのキック）
③ 呼吸なしのクロール
④ 呼吸ありのクロール（普通のクロール）

だいぶ簡素化しておりますが、一般的なクロールが泳げるようになるまでのステップです。

ここで気づいていただきたいのですが、いわゆる呼吸ありのクロールを泳ぐまでに「バタ足」と「呼吸なしのクロール」があるということです。

ちなみに、クロール覚えたての子どもにプルブイをつけさせて泳ぐと、実は上手く泳げません。（このお話は別途機会があれば詳しくご説明しますね）

何が言いたいかというと、まず「バタ足」である程度の推進力をつけることで、身体のバランスが安定して、ようやく、ストローク（腕のかき）がしっかりとできるようになる、ということです。

水中はとてもバランスを取ることが難しいのです。だからこそ、下半身（バタ足）でしっかりとバランスを取ることが、いい泳ぎにつながります。

例えるなら、野球のピッチャーが下半身を鍛えることによって、しっかりと踏み込みができるようになり、いいボールが投げれるようになる、という感じでしょうか。

少し前置きが長くなりましたが、ご質問者様の悩みである「プルだといい感じに泳げる」のに「スイムだといい感じに泳げない」というのは、おそらく、プルだとプルブイでバランスを取っているので泳ぎやすく、スイムだとそれがないので、バランスを取るために余計な力や動きが発生している→だから、疲れる、ということが要因かと思われます。

また、2ビートキックというのも実はかなり難しく、体幹周りがしっかりしていないとできないものなのです。よって、ほとんどの方が2ビートキックができておりません。2ビートの間に細かいキックをうっていたり、バランスを取るために足を大きく広げたりしている現象になっている可能性が非常に高いでしょう。

練習方法としては、シンプルですがビート板キックで、そこまで推進力を求めなくてもいいですが、疲れずに長く泳げるようになる練習をすることをおすすめします。

また、バタ足というのはストロークと違い、視覚的に確認できないのでイメージがしづらいので、水中ビデオを撮影して確認したり、コーチや仲間に確認してもらい、ご自身のイメージとのすり合わせもやってみてください。イメージができないと改善も難しいですからね。

バタ足については下記の記事をご参照ください。

・クロールのバタ足の基本的な考え方
https://katoswimclub.jp/crawl-bataashi-thinking/

以上、抽象的なご説明になってしまいましたが、参考になれば幸いです！

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