こんにちは!湘南OWS10Kmに向けてトレーニング中の飯島です。
気が付けば私もあと数年で30歳……。30歳を目の前にして、「私はこのままでいいのだろうか」と、自分の将来に対する不安や焦りと葛藤する日々です……。(泣)どうしようもなくて、急に思いっきり叫びたくなる時もあります。逆立ちしたくなる時もあります。
そんな私は先日、己の雑念を取り払うべく、滝に打たれて修行して参りました。今日はその滝行体験についてレポートさせて頂きます!
今回私が向かったのは、都心から電車で約1時間の高尾山。こちらでは「蛇瀧(じゃたき)」と「琵琶瀧(びわたき)」を水行道場として開放していて、月に何度か指導を受けることができます(要予約)。お坊さんが作法や手順、心構えを教えてくれたり、お勤め(修行)をサポートしてくれるので、私のような初心者でも安心してお勤めできます。やり方が分からなくなっても、お坊さんが優しく教えてくれます。
私は数年前に蛇瀧に行ったので、今回は琵琶瀧で指導を受けることにしました。
琵琶瀧は高尾山口駅から歩いて約20分。ケーブルカーは使わず、登山道を登って行きます。
歩きながらふと、自分の足元を見る。。。あ、私の靴サンダル。。。
他に靴が無かったので、仕方なくこのまま登る……。
到着して受付を済ませると、レンタル用の行衣を選んで、待機するように言われます。
行衣はサイズもデザイン(?)も様々。
たくさんあるのでどれにしようか悩みます。結局、背中に文字が入ったものを選びました。
この日の参加者は約30名で、年齢もバラバラ。ほとんどが初心者でした。
お勤めはお坊さんからの説明を含め、約2時間。しかし、実際に滝に打たれるのは1分程度です。その前にやることがたくさんあります。
お寺でお線香を供え、お経を唱える。祈願する(無病息災、被災地復興など)。道場を掃除する(神聖な場所なので一般者は入れない)。そして自分の順番をじっと待つ。これらも大切な修行です。
自分の番を待つ飯島。
この日は人数が多かったので、特に待ち時間が長かったです。。。
その後、冷たい水を体にかけ、身を清めると、いよいよ滝行です。
滝に打たれる約1分間、不動明王の名前を大きな声で唱え続けます。
でもこれ、かなり大変。
なぜなら名前が『南無大聖不動明王(ナムダイショウフドウミョウオウ)』なんです。
なむだいしょうふどうみょうおうなむだいしょうふどうみょうおうなむだいしょうふどうみょうおう
舌を噛まずに言えますか?(笑)
私は何度も噛んだり、間違えたりしながら、めげずに必死で叫び続けました。
だって間違っていてもいいんです。私の目的は不動明王の名前を正確に唱えることではなく、真面目にお勤めして、己を浄化することですから。
正しく名前を唱えることより、”自分の意思や願いがそこに在るか”の方が大事です。
意思や願いの無い修行はただの罰ゲームです。
これは日々の仕事やトレーニングにも通じるなあと、滝行を終え清々しい気分の中、その日の学びに感謝しました。
人によって滝行の効果は様々です。もしかしたら何も感じないかもしれません。
でも、たまにはフィジカルなトレーニングから離れて、自分の内面と向き合う機会を作るのも良いものですね。
予期せぬ嬉しい発見があるかもしれません。
◆今回ご紹介した「滝行」について
高尾山薬王院 水行道場
http://takaosan.or.jp/taiken/suigyo.html