河原勇人のランナーからトライアスリートへ
皆さまも横浜トライアスロンの当選通知など、今シーズンに向けての目標レースも定まってきたことと思います。いよいよ日本列島にも本格的な寒波到来ですね。この時期のベース作り(フォームの見直し、持久力のベース作り)がシーズンの成果を左右するといっても過言ではありません。プールで行なうスイムは気象条件に左右されずに取り組めるため、絶好のスポーツです!
ポイントは「ムダな力を抜いて水に身体を委ねる」
実はこれ、スイムで最もハードルが高いかも知れません。ランナーは心肺能力が高く、苦しさに耐えられる分、必要以上に苦しんでいる傾向があるやも知れません。私自身もまだまだですね。
そこで、今回は「クラゲ浮きキック→クロール」をご紹介。
先ずは前に進むことよりも、最小限のキックで全身を浮かせることが重要。頭、腰、お尻の3点を水平にするよう意識します。肺を浮袋にしてオデコや伸ばした腕に重心をかけると、下半身が浮いてきます。両手は離した状態で、背中側を大きく開きましょう。
その背中の形を維持したまま、クロールに繋げます。両手は無理してまで前で組む必要はありません。両肩幅の延長で入水します。
「綺麗な海の景色を楽しみながらシュノーケリングしている」イメージを持って、取り組みましょう。
私も現役時代の距離を泳ぎこむ練習中でヘロヘロになったとき、フッと力が抜ける瞬間がありました。突如として水がフカフカの綿雲に変わった様に感じ、全身をその雲に委ねて手足でまさぐりながら泳いでいるような感覚です。あたかも自分の胴体が、ムササビのように滑空しているイメージですね。
スイムに限らず「リラックス出来ずに筋肉を硬直させたままでいると、次に新たに力を発生させられない(引用:ダイの大冒険、アバン先生の名言)」を念頭に、地道にコツコツ積み上げましょう!
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