前回は「トライアスロンのスイムで大事にしたいこと」というお話をさせていただきましたが、今回は『トライアスロンスイムのリスク』についてのお話です。
先日、日本トライアスロン連合(以下:JTU)主催で大会運営に関するフォーラムに参加してまいりました。その際に様々なリスクについての話もありましたのでその辺りを踏まえつつお話していきます。一つの情報として知っておいていただけたらと思います。
※JTUフォーラムの詳細はこちら
死亡事故が起こる可能性があるということを事実として知っておく
トライアスロンなどアウトドアスポーツは自然の中で行う以上、様々なリスクが発生します。残念ながら死亡事故となってしまうケースも国内でも毎年1-2件程度発生しているのが事実です。
『男性・40-50代・スイムパート・心疾患に持病』はリスクが高い
死亡事故の事例を統計化すると、
性別 男性9割
年齢 平均年齢49歳 中高年多い
種目 スイム84%、バイク0,ラン11%、レース後、スタッフなども稀に
場所 海73% 大半がOWS
距離 特筆した事例なし 距離はまちまち 競技距離関係ない
経験年数 経験者でも起こりうる 誰にでも起こる
診断名 溺死、心臓トラブル すべて非外傷性
以上のような傾向が見られるようです。
男性で40-50代であることである一定のリスクがあることは知っておくべきことだと思います。また、経験年数には特筆すべき傾向は見られないということも無視できません。いつ、何時、誰にでも起こる可能性があるということは覚えておきましょう。
『選手・オーガナイザー・主管団体』の三者が安全を構築していく
脅かすつもりはありませんが上記のことが事実としてあります。では、どうするべきなのか?
選手自身、オーガナイザー(レースの責任者)、主管団体(JTUなど)が三位一体となって各々が安全に対する準備をしてレースに臨むことが最も大切なことになってきます。
他者任せにせず、自分自身が安全に対する準備(スキル、体力、健康管理、情報開示、レース作りなど)を確実にしていきましょう。
スタート前に隣の人と笑顔であいさつ!
JTUフォーラムで良い提案がなされたので最後にご紹介。
レースのスタート前などはみんな緊張するものですよね。もしかしたらその緊張が良くない結果を引き起こすかもしれません。そんなことは避けたいですよね。
そこで、今年のレースからはスタート前に両隣の人と一言『がんばりましょう!』って笑顔で挨拶かわしてスタートしてみませんか?
きっと緊張もほぐれて最高の一日になります!
出典:公益社団法人 日本トライアスロン連合