ランニングはどこでも出来る、かつ、ランニングシューズさえあれば(究極、裸足でも!)身ひとつで楽しめるアクティビティ。手軽で健康にいいということはわかっているけれど走るって大変そう、学生時代マラソンが苦手だったし、きっと無理……と思っている方もいらっしゃるのでは?
そんな方にも「気軽に走ってみる」ことを体験してもらいたい!という想いから始まったランニングイベントに、おじゃましてきました。
最高のラン日和!子どもも大人も仮装者も!?みんなで楽しく、走れ走れ!
9/22祝日、シルバーウィーク中で最も天候に恵まれたこの日に開催されたイベント「第3回Runフェス」。250名の参加者、そして応援に駆けつけた方々が東京都江東区夢の島競技場に集まりました。
出場者は思い思いに自身のゼッケンを手描きし、準備万端。競技の前にはオープニングセレモニーが行われ、本格的な沖縄のエイサーの公演も!小さなお子さんも興味津々で踊りや演奏を鑑賞していました。
【日本一ゆる〜い】とはいえ、いざ競技時間が近づくと、出場者の皆さんから発せられる緊張感と高揚感が伝わってきました。マラソン初心者も多く、「競技場のトラックを走るなんて、いつぶりだろう?大人になってからはないことから、すごくワクワク!」という方や、「彼氏は普段から運動しているから大丈夫だけど、私普段一切走ってないので不安です」とパートナーと一緒に出場されるという女性も。そんな出場者の気持ちをほぐすような軽快なMCそして軽快なBGMで温かい雰囲気に包まれ、いざ競技スタート!
競技は、個人の「5kmラン」、チームでたすきをつなぐ「10kmペア&チームラン」、家族一緒に走る「1.5kmファミリーラン」そして「421.95mチャリティーコスプレラン」の4種。コースの沿道からの温かな声援に背中を押されながら一生懸命走るランナーのみなさん、とても輝いていました。「パパ頑張れ!」小さなお子さんの声に笑顔で応えるパパさんランナーの凛々しい顔になんだか、観ているこちらもほっこり、天候以上に清々しい気持ちに。
そんなキッズたちが大活躍の種目、ファミリーラン。種目の前にはオリンピア大島めぐみさんによるキッズかけっこ教室もあり、キッズみんなで一生懸命走る練習をして、いざ出陣!途中疲れて座り込んでしまってもOK、ママに抱っこしてもらってもOK。でも、ゴールするという達成感を味わうことは子ども達にとってとても大切な体験。おじいちゃん、パパと親子3代で走っているご家族も、ゴール直前にラストシパートをかける女の子も、みんなピカピカの笑顔でした!
またチャリティー企画として開催されたコスプレランでは、コスプレテーマを決めて参加されている仲良しグループや、ヒールの高いシューズでも軽快な走りを見せる方もいらっしゃいました。遊び心で周りを楽しませる、誰もがエンターテイナーになってしまう、そんなランの楽しみ方も面白い!
老若男女、初心者経験者関係なく、思い思いの形で走る、まさにその様子は自由という言葉がピッタリ。自由ではあるものの、会場全体に「楽しさ」「笑顔」が共通している、これがランの魅力なのだなと実感しました。
Runフェス主催の西田隆雄さん「休日にピクニック行く気分で、ランを楽しんで欲しい」
今回で3回目を迎えたRunフェス。主催、運営を行う「Runフェス実行委員会」代表の西田隆雄さんは、駒沢大学時代箱根駅伝4年連続出場、区間新記録を持ち、実業団所属時、世界陸上などランナーとして優秀な成績を収めているまさにマラソン、ランニングのプロ。そんな西田さんが、なぜこのゆる〜いランイベントを開催しようと考えたのでしょうか。
西田さんは、選手引退後は大学の頃から考えていた役者の道に進み、劇団に所属。(本当は大学時代に選手として活躍していた時、選手を辞め役者になることも検討していたそうです!)同時にこれから自分が出来ることは何か、本当にやりたいことは何か、と考えた中で出た答えのひとつが「マラソン、ランに馴染みがない人にも、ランの喜びを感じてもらいたい。」ということだったそう。
そこで、劇団のお客様を誘って月に何回かみんなでのんびり走ろう、という企画をはじめた西田さん。
「集まって、走って、おしゃべりしてというランを通して時間を一緒共有していること充実感を感じ、この楽しむ、という気持ちを是非大切にしたいなと思ったのです。」
また、色々な大会にゲストとして呼ばれる様々大会を見てきて、なんだか大会となると決まり事も多く、自由じゃないと気づいた西田さん。「タイムや順位のこと以外、皆さん純粋に走ることに対して楽しめているかな?とふと思ったんです。」どこか走ることへの敷居が高くなっていると肌で感じた西田さんは、みんなで走る楽しみを創り上げていくそんなイベントをやろう!と決意。このRunフェスの企画をスタートさせました。
企画内容、自由自在!その中で「ここだけは変えない」という信念とは?
回数を重ねる中で、色々なことを試し進化しているRunフェス。第2回の開催時には、走っている途中でクーポン券がもらえる(!)など、普通のランイベントではなかなかないようなユーモラスな企画も行ったそうです。
「第3回となる今回は、子どもたちに土地の文化(今回のテーマは沖縄)を知ってもらうということを大切にしました。もちろん反省点もありますよ。今回のコスプレラン中、僕がカラオケで唄う予定だったのが、意外とみなさん周回が早くて、唄う暇もなかった。そんな反省も次回に活かします!(笑)」
西田さんご自身ユーモアたっぷり。次回は一体どんな企画が出てくるのか、楽しみです。
そして走るということへの自由な捉え方は持ちつつも、「子どもたちへは、きちんと指導をしたい。これはイベントの中で曲げない部分です。」と西田さん。毎回キッズのかけっこ教室を取り入れ、プロフェッショナルから走りを指導してもらうという機会を作っています。幼い頃に広い競技場のトラックを走る経験し、プロのランナーから教えてもらったことは、子どもの記憶に残ることでしょう。
「ちょっと走ってみようかな」と思った方、ぜひ次回ご参加をオススメします!
ランのこと、何も知らない人であっても走ることを楽しいって思ってもらう、そんなイベントにRunフェスを育てたい。そしてランイベントが掲載されているウェブサイトも知らない人たちに、Runフェスにもっと来ていただける仕掛けを作れたらいいなと、西田さんは今後の展望を語ってくださいました。
そういえば、レース前に走れるかな…と不安がっていた、パートナーさんと一緒に出場していた女性。見事完走後に「大変だったけど、走ってみたらとっても気持ちよかったです。楽しかったので次も出たいな。」と、とても晴れやかな表情でコメントくださったことがとても印象的でした。
そう、走るってなんだか気持ちがいい。そんなにムズカシイこと考えずに、一度走ってみませんか?
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日本一ゆる〜いランニングイベント
Runフェス
公式HP:http://runfesjapan.com/