9月25日に行われたASTC NTTトライアスロンアジアカップ村上大会は42位でした。
応援ありがとうございました。
SWIM 19:11(23) 750m×2
BIKE 57:57(25) 40Km×1
RUN 42:13(59) 10Km×1
TOTAL 1:59:21 42位
「今、なにをしなければいけないのだろう。」
そう考え続けるレースになった。
後半戦の3連戦の初戦となるアジアカップ村上大会。目標はポイントを取って少しでもランキングをあげること。
朝からやや日が出て暑めのコンディションだったがそんなに気にならなかった。起きてみて感じた事は良くも悪くもない体調だということ。体も重くもなく軽くもなくといったような感じ。
朝起きてぼーっと過ごす。宿が会場のすぐそこだったのでゆっくりできてよかった。昨日がっつりとカロリーを摂取したので朝は軽めに。
アップはバイクで実走20分間、ジョグ10分+流し2本、スイムアップ15分。どれも感覚は悪くない。普通にすればポイントはとれる。今思えば「ふつう」にレースをするのが難しい。
グリッドはレースナンバー通りに22番。外山選手と小田倉選手に挟まれる形となる。
フローティングスタートなので海に入水していく。水温は24℃。寒さは感じない。
いよいよスタート。フォーンが鳴る。いいスタートが切れた。200mほど泳いで、 先頭集団のけつについていることが確認できた。しかし、ここから突然力が入らなくなる。焦る気持ちをこらえて、意識すべき点を思い出しながら泳ぐ。ファーストブイの近くではまだ先頭集団のけつに居たはず。
だが、なぜかこの時は「え?第2集団のけつ?」という謎の勘違いを起こしていた。そのあたりから続々と後ろからつぶされる。ブイを回りきったころには第2集団の真ん中あたりにいた。そのままずるずると第3集団まで落ちてしまう。
「バイクで第2集団に追いつくしかない。」
そう思ってトランジットに移る。息が苦しかった。
バイクはワンウェイの快速コース。村上名物の坂を上りきったあたりでオーストラリアのコールマン選手が後ろから抜き去っていったので後ろについて集団形成する。最初は心拍が落ち着かなかったので休み休み乗る。3kmくらいで心拍が落ち着いたのでローテを守り始める。坂を上りながら調子を確かめる。
「普通だな。」
と思いながら淡々と乗る。外山選手が積極的に集団を機能させてくれていたので私はそれに応える形で乗る。オーストラリアのコールマン選手が強く全開で引いてくれる。しかし、なぜかそれにローテで応えようとする選手が何人かいた。
引けない選手、ローテをしたがる選手、引きたがる選手、休む選手、集団の意思が統率できない。
「これは勉強だな。どうやって機能させようか。」
そう思いながらローテをする。相変わらずギクシャクなローテ。速くない割に脚を使う感覚が心身ともにじりじりと削っていく。今思うと一か八かでオーストラリアのコールマン選手といってしまえばよかったかと思う。
ちらちらと第2集団が見える。おそらく気が付いていない。追いつけそうだがなかなかもうひと押しが出てこない。このままでは折り返しを迎え気づかれてしまう。
そう思いながらも引けない自分と機能しない集団に苛立ちを覚えてしまった。しかし、熱くなっても仕方ないので水を飲んでリセット。そうこうしているうちに折り返しを迎えてしまった。
折り返してからは向かい風の影響もあり一層ばらつきが出る。追いつけないと分かって引きたがらない選手もいる。怒る理由もないのでここからは自由に乗ろうと思って長めにひいてみたり、左側で下がらないようにしてみたり、コールマンと抜け出してみたりといろいろ試してみた。
もちろん脚の体力と引き換えに。そしてちょうど脚が売り切れたあたりでバイクフィニッシュ。
「脚が動かない。」
ここまで脚がなくなるとは思っていなかった。だけど日本選手権に向けてちゃんと走る感覚をつけておかないといけない。しかし、脚がつる。立ち止まるほどではないけど思うように脚が前に出ない。ボトルの水は飲み切ったので大丈夫だとは思ったのだがあまかった。給水所で水をもらいしっかり飲む。
「こんな状態だけど姿勢だけは意識しよう」
「腕はしっかり振れる」
できることを探しながら走る。ペースは上がったり下がったり。終始落ち着きがないランになってしまった。
ブルーカーペットが見えた。MCからレースナンバーと名前をコールされる。
「長かった。」
自分史上最長の村上大会だった。思うことはたくさんあるが、すべきことはできることを絞って迷わず取り組むこと。
「ここからだ」
そう言い聞かせて来週の国体のこと、今週の過ごし方を考え始めた。やるしかない。
【かとすいアスリートチームへのご支援お願いします!】
今年度からプロ活動を開始したトラアスリート山下選手を中心としたトップを目指すアスリートチームです。4月中旬からサポーターズクラブサイトを開設し、そこで得た資金は選手たち(当面は山下選手のみ)の活動費に充ててまいります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。
http://katoswi-athleteteam.spo-sta.com/