山下です。6月26日に行われたNTT ASTCトライアスロンアジアカップは35位でした。負け試合の中にも収穫ありといった内容でした。ぜひレースレポートをご覧ください!
【結果】
SWIM 19:03(15) 750m×2
BIKE 1:00:54(29) 5km×8
RUN 40:49(40) 2.5km×4
TOTAL 2:00:46 35位
土曜日までの雨がうそのような晴天だった。12時50分スタートということもあり行動開始は9時半。湯梨浜のこともあり早め早めを意識して行動した。
車を駐車場に止め、荷物をもって拠点となる蒲郡会館へとバイクで向かう。エイジクラスがランパートに入っている。エース栗原が走っている。辛そうだ。気温、湿度共に高く苦しい展開になるのだろうと想像した。エースに「栗さんファイト!いけます!」と声援を送り再び会館へと向かった。
会館につくとすでに何人か拠点を構えていた。そこに渡部選手がいた。今日の展開を話し合いながらストレッチと補強を行う。ここからは結構だらだらと過ごす。
選手受付を終え、ランアップに向かう。調子は悪くない。「描いているレースができれば最低限の目標は固い。」と思いながらトランジットへ向かう。
すべてをセットし終わり入水チェックへ。スイムは良くも悪くもいつも通り。スタートが例年と違いフローティングスタートだったので何回か感触を確かめる。ここ2年ほどスピードに課題を感じていたので、出来を確かめるいい機会だと思った。
アップが終わり、選手コールを待つ。音楽が流れ始めた。いよいよスタートだ。後ろにいた阿部選手や米谷選手と握手を交わす。
選んだグリッドは20番。古山選手と米谷選手に挟まれる形でスタートを切ることになる。左にはスイムから積極的に攻める古谷選手がいる。審判の合図で入水。フローティングの姿勢をとる。緊張の瞬間だ。
「on your mark」
フォーンがなりスタートを切る。3ストロークくらいで抜け出しが決まったのが分かった。油断せずに進む。形成された集団の中で完璧に抜け出せていた。抜け出せたのが分かるとキックを緩める。だが、途端に抜かれる。第一についていることは確信していたのでそのままのポジションを落とさない意識で泳ぐ。第一ブイは無難にこなした。第二ブイもほぼノンバトルで進んだのだが何かがおかしい。心肺的にも余裕があるし、腕が上がんないというわけでもないが、腕が回らない。大丈夫だと言い聞かせていたのだが次は腕も疲れてきた。そんな状態で1周目が終わった。
1周目はたぶん8位くらいだった。「まだ大丈夫だ。落ち着いていこう。」という自分との対話とは裏腹に腕が回らなくなってくる。この時にストローク長を短くして無理やりピッチを下げたことが原因か急にガクッと来てしまった。古山選手に抜かれ、渡部選手にも先行された。最後の直線200mで細田選手に抜かれた。「やばい、これが切れ目だ。いや、切れ目になる。」と思い必死に食らいつくがなぜか動かない。そしてそのままスイムアップ。集団は15秒くらいかけて私を切れ目にほぼ一列だ。トランジが勝負になるとわかって全力で走る。しかし、つまらない。ここでもラン能力の差を感じた。
できる限り早くメットをかぶりバイクに飛び乗る。後ろから椿選手が抜いていった。ここにつきたかったが肝心なところで踏めない。とびきりきついわけでもないが踏めている感覚がなかった。一人になっても先頭を追い続けた。先頭集団もあまり統率が取れていなかったのだろうあまり差は開かない。そんな状態で1周をして後ろから4人追いかけてきたのでそのパックを待つ。合流してからもあまりスピードが上がらない。またその後ろから集団が合流し10人ほどのパックに。これなら離されることはないし、あわよくば詰まると思いながら踏む。しかし、集団が機能しない。最初はあまり開かなくなった先頭との差も一気に開いてしまった。なんとか集団を機能させたいと思い踏む。だが、返って集団をばらけさせるきっかけになってしまった。こうやって動いているうちに一つ気が付いた。
「ボトルの水、ほとんどのこってる。」
すでに7周目の半分が過ぎていただろう。気づくのが遅すぎた。この暑さだと少なくとも1本は飲み切らなければ厳しいと思っていただけにやってしまった感は否めなかった。周りを見すぎるあまり自分を見失っていた。こんなことがありながらバイクパート終了。
バイクをラックにかけ靴を履く。走り出しで足が前に出ない。「やばい。走れない。」あごは上がりきって暑さに負けそうだった。しかし、応援してくれる人がたくさんいたおかげで踏ん張れた。最初は早歩きと変わらないようなスピードだったが、給水所でしっかり水を飲み、体を冷やす。追い風で徐々にスピードを戻し、向かい風で粘る。この工程を繰り返してペースを作った。すると、5㎞あたりから動くようになってきた。最後はオーストラリアのセシル選手と競り合いしっかりいいスピードで走れた。ゴールしてからセシル選手と握手を交わす。お互いきつすぎて話せなかったが感謝の気持ちは伝わった。
今回のレースは自身のコントロールができなかった点が気になった。できていたことがレースでできないと感じた。もちろん多少動かなくてもまともにレースができる根本的な能力は必要になってくる。引き続き練習を積み、いろいろな経験をして強くなっていこうと思った。
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