7月19日に行われた日本U23トライアスロン選手権は15位でした。
応援ありがとうございました。
【結果】
SWIM 19:44(7) 750m×2
BIKE 1:07:01(12) 10km×4
RUN 41:44(24) 5km×2
TOTAL 2:10:36 15位
このレースは前半戦最終レースとなった。目標は表彰台。しっかり準備もしてきたはずだったのだが食い違いが大きかった。
朝は定番の雨に悩まされる。涼しくていいのだが雨だと行動が制限されるのでうれしくない。U19は雨の中の開催となっていた。スタートするくらいに会場に入り、コースの確認をする。予測される展開を考えイメージを作る。そこからは車に帰ってウォーミングアップを始める。
軽く体操をし、ジョグをして、流しを入れる。そのあとレースペースくらいで1分間走を入れてランは終了。バイクはコースがきついこともあってローラーできつめに上げておく。アップが終わるころ天気も回復してやや暑く感じるくらいだった。蒲郡や大阪に比べると比較的ましだがこれ以上晴れないでくれと思いながらトランジットに向かう。
トランジットに向かうと安定の最後のほう。混むよりはましだと思いながらも、湯梨浜のことがあるので若干焦る。特にトラブルなくセッティングを終え入水チェックへとむかった。
スイムアップを始める。調子はいつも通りだ。コースを確認してサクッと終らせる。水温はやや低め。つかっていて何もしないと寒いくらいだ。
コールが始まり名前が呼ばれていく。偶然にも、阿部選手、肥後選手、私という順番だった。練習仲間が近くにいるという安心感は頼もしかった。グリッドは手前側を選択。水温が低いか武者震いかわからないが体が震えた。
いつも通りレースが始まる。湖ということもあり、若干重たく感じる。抜け出せたものの真横の選手にべったりつかれてしまった。泳力がある選手なので信じてまっすぐ泳いでいたのだが様子がおかしい。ブイに向かって泳げていないことに気が付いていない。左からはレースナンバーの若い選手が抜け出してブイに向かっている。バトルに持ち込むことに躊躇してしまい、集団に乗れなかった。このとき容赦なくいってしまえばよかった。もったいないことをしてしまった。1周目は8位でスイムアップ。前とは7秒くらい。追い続けるもののいまいちペースがつかめない。遅いことは自覚していた。とにかく最短で泳いで粘る。前とはあまり離されずスイムアップ。
スイムアップからトランジットへ向かう。前が見えている必死に追いながらも冷静に次のイメージを作る。メットをかぶり、自転車に飛び乗る。前が見えている。登りでつくがはけていないのは致命傷なのでさっとはいて追いかける。最初の登り口で集団のケツが見えた。
「よし、追いつける。」
だが、様子がおかしい。登りで踏めない。しっかり引き足を意識しているのだがトルクがかからない。
「練習の時より登れてない。」
焦っても仕方ないのでダンシングを使う。必死に追う。1個目のヘアピンで前を確認。見えない。2個目でも見えない。3個目のヘアピンを抜けたところで見えた。田んぼの真ん中だ。踏めば追いつけると思い踏みなおす。田んぼ道を抜けて2つ目の登りへ。するとまた踏めなくなり後ろを見ると登れそうなメンバーだったので吸収される。だが、協調が取れない。それぞれの得意な場面が違いすぎて機能していない感じだった。2つ目の下りはほぼノンブレーキで行けるはずなのだが、路面がウエットだと本能的にブレーキを握ってしまう。目線、重心、加重と言い聞かせるもののどうしても握ってしまう。下りで遅れてしまい、平地でもがいて集団へと戻る。余計な作業の繰り返しに4周目には脚が悲鳴を上げ追走集団に乗れなかった。そしてそのままバイクが終わった。
「大阪の時みたいにならないようにしよう。」といいきかせ走り出す。淡々とペースを刻み。我慢をする。沿道の応援がすごい。レースが終わったジュニアの選手たちも応援してくれている。ポイント、ポイントを言い聞かせ走る。ペースも安定して、2周目に入ろうとしたとき、左ふとももがつった。みんなが見ているところでは決して立ち止まりたくなかったので引きずりながら走る。だが、あまりのつり具合にたまらずストレッチをする。痛いが走れる。前を向いてサングラスをかけなおし仕切りなおす。この状態で走り切って何が得られるかわからないが、だからこそ走り切りたかった。ダメージの増加に伴って、暑さも夏らしさを取り戻してきた。しっかり給水をして走るが意識は遠くなる。あと1㎞からが長かった。踏ん張りなおしてゴール。
「帰ってきてよかった。」、「足がつった時はドキッとしたよ。」といった言葉をもらった。
私がゴールすることを信じてたくさんの人がゲートの前に待ち構えてくれていた。ゴールに帰ってくるという信用だけは裏切らなくてよかった。心からそう思えるレースだった。感情の共有がスポーツ観戦の醍醐味だ。次こそは喜びの共有をしたいと思う。
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