山下です。いつもご支援いただきまして、ありがとうございます!6月5日に行われた関東選手権にて4位に入賞し、日本選手権出場の権利を得て、岩手国体埼玉県代表選手に内定することができました。
ぜひながーいレースレポートを読んでくださいね!
【結果】
SWIM 19:40(6) 750m×2周
BIKE 55:18(1) 6.7km×6周
RUN 38:18(20) 2.5km×4周
TOTAL 1:53:50 4位
朝の雨によって湿気があり、気温も高くなってきて若干苦手な天候だった。よぎったのは2014年の脱水。しかし、今回はこんなこともあろうかと1週間かけてウォーターローディングをしていた。ローディングしていたものはグリコの『エキストラアミノ』とアリストの『スーパーメダリスト』と『クエン酸ウォーターZERO』。これらがうまくいったのか脱水症状には陥らなかった。これを書いているのはレースの翌日だが、脱水症状後に陥る内臓疲労も感じられない。前半戦残り3レースはこれを継続していこうと思う。
湿度が高いのでできるだけ汗をかいて一度体の機能を整えることを意識しながらウォーミングアップ。強度を上げるというより比較的軽めにじわっと上げる感じで。アップを済ませ、入水チェックへと向う。スイムの調子がいい。水が引っ掛かるし神経系もうまくつながっている感覚。
コールが始まる。グリットはイン寄りを選択。ファンファーレが鳴り、いよいよ始まる!
「on your marks」
ぷす……。。。
フォーンがうまくならない。
(あれ?これスタートしていいの?)
周りはしっかり反応しており、スタートしていいのか戸惑った私は完全に出遅れた。気を取り直して、いつもより強め長めに全力で泳ぐ。こればかりは想定外だったが何とか先頭に追い付いた。そのまま先頭に出たいがコースをふさがれ前に出られない。前を確認する。蛍光ピンクのウェア。たぶん越川選手か福田選手だ。
外に回って前に行くほどの泳力が残っていなかったので1000m近く後ろでバトルをかいくぐりながらスイムアップ。位置を確認。前には4人くらいしかいない。焦る必要もなくそのままT1へ。
バイクのもとにたどり着く前に走りながら集団を確認。思った以上に後続がいる。やはりペースが遅かった。落ち着いてゼッケンをつけ、バリスタを被る。飛び乗りも比較的うまくいった。やるべきことは集団を絞ること。しかし、靴が入りきらずつま先立ちのままとりあえず前の人の後ろに張り付く。パッと見10人弱。多すぎる。集団を絞るべくつま先立ちのまま踏み倒す。渡部選手が協調の姿勢だったので水門あたりまで9割くらいで踏む。ようやく靴を履き集団を再確認。浅海、五十川、越川、小林、山下、渡部(選手略)の6名。みんなきつそうだ。余計な選手を連れていきたくなかったのでうまく立ち回りながらローテをする。気が付けば五十川、小林、山下、渡部の4人。どうするか渡部選手と相談。無理する必要はないから4人で行こうとのこと。2周目の奥側のコーナーで五十川選手が遅れる。
「待つ?」と渡部選手が問いかけてくる。
「いや、そのままいこう」と返す。
少人数だとやはりきつい。でも 髙嶺店長と二人で逃げた練習や阿部選手や肥後選手と追い込んだ練習、イケイケどんどんのおはさい、ひるさい、水曜日練のほうがきつい。「このきつさ知っている。大丈夫だ。」と言い聞かせる。きつさを紛らわすために少し会話を交わす。「きついよな」、「3人はやばい」、「リョウマは余裕でしょ!」、「いや、僕もきついです!!!」こんな感じで励ましあいながら後ろの集団と差をつける。周回を重ねるたびよりタイトにより息の合ったローテーションになる。気持ちいい。6周丸々逃げ切り、3人とも感謝の言葉を交わしながらランヘ。
「足はつってない。走れる。」と思いながら飛び出したが、早々に腹筋がつる。やはりそれなりのダメージがあった。レース前に補給した『アミノバイタル赤』が戻ってくる。これは優れものだけどレース前に私が飲むには適さないのかもしれないと思いながら走る。我慢しながら先行する渡部選手に離されないように走る。しかし、体が言うことを聞かない。すこしペースを落とし立て直しを図る。これが功を奏しうまく立て直せた。
重たい、熱い、苦しい。でもたくさんの人が熱い応援をしてくれている。はっきりとは覚えていないが、あそこに行けば◯◯さんが、あっちに行けば◯◯がいると思って走った。人が少なくて一番きついところに肥後選手と阿部選手が居た。最近よく一緒に練習する仲間だ。「走れているよ!」、「まだいけます!」一緒に練習してきた仲だからこそ重みがあった。
そのほかにもたくさんの応援をいただいた。昔、所属していたチームのみなさまや大学の後輩、他チームのスタッフ、現在お世話になっている方々、つらくてもその人たちの前ではくたばれないと思い走った。後ろは来ているがなるべく振り返らない。最後はサングラスをとるのも忘れてしまうくらい振り絞ってゴール。
ゴールしてからは正直「やっと終わった。」と思った。今までで最高レベルにきつかった。総合的に見ればまだまだかもしれないが、大の苦手だったバイクでここまで走れたこと、高温多湿のコンディションで粘れたことは今後自らのプラスになると思う。
勝ったらみんなのおかげ、負けたら自分のせい。この言葉がなんとなく浮かんだ。応援してくれる人も常に全力なんだと実感した。これからも全力で応援される選手であり続けたいと思った。
次回は19日に鳥取県で行われる湯梨浜トライアスロンに出場してきます。
もちろん優勝を狙うと同時に過去最速でゴールしてきたいと思います。
応援よろしくお願いします。
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