「腰掛けキック」ってご存知でしょうか?
小さいころに水泳を習ったことのある方はなんとなく覚えているかもしれません。水泳のキホンの「キ」であるこの腰掛けキック。実はとっても重要な身体の使い方をマスターするためのトレーニングなんです。そのため、大人になってから水泳をはじめた方もぜひチャレンジしてみましょう!ということで、今回はこの「腰掛けキック」の意味とトレーニング方法をご紹介いたします。
キック(バタ足)とは?
まず、そもそもキック(バタ足)はなぜ必要なのでしょうか?
私の見解は、「バタ足(キック)って必要なの?」でもご紹介しましたが、より効率的で、より水に力を伝えられるストロークをするために必要だということです。もちろん、推進力や浮力を得るためにも必要ですが、良いストロークをするために必要、という認識でおります。
つまり、ランニングで腕振りが重要なように、水泳においてもキック(バタ足)が重要なのです。
しかしながら、水泳のおけるキック(バタ足)は非常に理解し難いテクニックです。なぜならば、私たちの日常動作にはない動き方を求められるからです。そのため、身体が覚えてしまうくらいまで何回も何回も繰り返してトレーニングしましょう。
イメージは「うちわを仰ぐ」
では、キック(バタ足)動作の説明をしていきたいと思います。キック(バタ足)のポイントは皆さんも口を酸っぱくして言われているであろう「足の付根から動かす」ことです。太ももを動かしましょう、とか、体幹を使って動かしましょう、とかいろいろな表現方法がありますが、イメージは「うちわを仰ぐ」でしょうか。うちわの柄の部分を持っている手が太もも、手首が足の付根、腕が体幹から上半身っていうイメージです。
それでは、皆さんもうちわを仰いでいる手や手首や腕を想像してみてください。いかがでしょう?例えば、腕を大きく動かすとうちわに力を伝わらずあまり風は作れませんよね。また、手首を大きく動かしても同じです。そう、ご存知のとおり、大事なのは手首のスナップなんです。つまり、足の付根が大事ってことですね。このイメージを持ったまま、続いて実際に腰掛けキックをやってみましょう。
動きづくりに最適な「腰掛けキック」
まずはこちらの動画をご覧ください。
①足は内股に
まず、プールサイドの淵にお知りの真中心付近が着くように座ります。そして足をまっすぐに伸ばし、少しだけ内股にしましょう。このとき、足の裏が水面と平行に、親指同士がつくようにすると良いでしょう。
②足全体を動かそう
上述した通りキック(バタ足)は足の付根から動かすことが重要です。そのため、しっかりと足の付根から動かしましょう。また、お腹も使うことが大切です。少し腰を捻るようなイメージを持って足の付根から動かしてみてください。そうするとより動かしやすくなると思います。
③骨盤の傾きに注意!
よく聞く悩みに「キック(バタ足)をすると背中が反る」というのがあります。これはキック(バタ足)の打ち方に起因するものなのですが、改善するためには『骨盤の傾き』がとても大切になります。これは、けのびの姿勢(けのびについては、『「ストリームライン」の作り方 part1』をご参照ください)と共通しています。少々わかりにくい姿勢ではあるのですが、その姿勢を理解するためには「ジャンプ」がオススメです。手を頭上で組み、ジャンプしてみましょう。ジャンプしているときはお腹を軽くへこませることもポイントです。また、ジャンプは多少前に飛ぶようにしましょう。このジャンプしているときの姿勢がとても「けのび」の姿勢に似ています。
以上、キックの「キホンのキ」である『腰掛けキック』のご紹介でした。キック(バタ足)は非常に理解し難いテクニックですので、疑問質問ございましたらお気軽にご連絡くださいね!
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