雨の中たくさんのご声援ありがとうございました。
swim 0:18:36
bike 1:01:39
run 0:37:34
total 1:58:59(29)
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3年連続で雨の中開催された日本トライアスロン選手権。
さすがにもういいだろという気もするが、ここまでくるとかえって開き直れる。
気が滅入ることがなかったのは日本選手権ならではの緊張感のおかげだろう。
家から会場入りし、ゆっくりと過ごす。
毎年、準備の際にバタバタするので今年は女子のスタートを見ないことにした。
実は寒い中レースをしたことはないのだが、高校時代は20℃のプールで2時間を超える練習を何度も重ねていた。
準備を怠れば凍えて動けないことは理解している。
3種目のアップをする前に、体操をする。
ウォームアップジェルが効いているのか、程よく汗ばむ。
何となく動いたのちに、無理やり呼び出したトレーナー様に動かしにくいところを伝え、施術してもらう。
事故の影響からか、体が固まりやすくなっており、自分でほぐすことに難儀することが増えた。
しかし、今シーズン何度もトレーナーのもとに通い詰めたおかげか、20分足らずで元に戻してくれる。
そうこうしているうちに、体が動くようになったので通常通りアップを開始する。
駐車場の外で歓声が聞こえるが、自分のこと集中。
20分ほどかけて心拍数を160に乗せた後、ランで強い刺激を入れて終了。
荷物を持ちアスリートラウンジへ向かう。
アスリートラウンジにつき、もろもろのチェックを済ませるとトランジションエリアへバイクを入れる。
去年とトランジションエリアの位置は違えど、帰ってきた実感がする。
隣にいた平野選手と談笑をしながら準備を進める。
セットを済ませスイムのアップへと向かっていく。寒いのでウェットスーツを着用して泳ぐことにした。
浜に出ると、早速叫び声が聞こえる。すると、自分の名前も叫ばれていた。
スタート練習だけ入念に行い、寒さを感じる前にアップを終えた。
「あ、今日は泳げるな。」
そう思った。
スイムウォームアップ後、あれよあれよという間に整列し入場を待つ。
一番緊張する時だ。
スイム~T1
選択したグリッドは海に向かって左側。番号は覚えていない。
選べるようなレースナンバーではないので空いていたところに立ったようなものだ。
周りには浅海選手や山崎選手、師匠こと山本良介選手もいる。
くだらないことを話しながら、レーススタートを待つ。
ハートビートが鳴り、レースが始まる。
勢いよくスタートを切ったものの、隣の選手と接触しいきなり出遅れる。
冷静になり、ルートをすぐに探す。
運よく左隣にスペースがあったので落ち着いて抜け出してから一気に加速する。
すぐに抜け出すことに成功し、独泳が始まる。
ファーストブイまで250m。流れは向かい波になる。
一瞬息が詰まりそうになるがしっかり吐くことを意識する。
きついけど、楽しいと言い聞かせ続ける。
レースで楽しいかもしれないと思ったのは久しぶりだった。
ここ何年かは苦しいことしか考えられなかったが、今回は違った。
右側の選手と合流して、セカンドブイを目指す。
一度周りを確認してみる。
流通経済大学のウェアを着た選手がいた。
少し安心しながら泳いでいたのだがこれが間違いだった。
サードブイまで進むと、やや様子がおかしい。
若干中切れが起きている。
つめなきゃいけないが、まだブイを回り切れていない。
ブイを回り、前へと詰めていく。
しかし、横の選手がそうはさせてくれなかった。
前へと行くか、横で連れて行ってもらいたいか。
残念ながら、連れていけるほどのパワーは持ち合わせておらず、結果的にそのポジションのまま2周目へと突入。
そして、2周目も位置取りに変化がなく終わってしまった。
浜から上がると、先頭との差を教えてくれた。
「30秒!」
もしかしたら前がいるのではないかと思い、珍しく全力で走る。
しかし、トランジションエリアはバイクだけを残し閑散としていた。
急いでメットをかぶり、バックルをはめたいところだが、冷たくてうまくはまらない。
観客の声が焦りを掻き立てる。
ようやくはまり、バイクを押して走り出す。
みんな道路までバイクを押していたので、ちょっと早めに乗って靴を履く。
バイク~T2
第2集団が形成されたはいいものの5人しかしない。
前は10人ほど。後ろも10人程度かと思ったが、折り返した瞬間に人数を確認し唖然とした。
これは間違いなく飲まれるなぁと思っているうちに、あっという間に食われてしまった。
まずは後方について、誰がいるか確認する。
速い人の近くにいないと、中切れの対処ができないかもしれないからだ。
しかし、後ろは後ろで、コーナーごとにインターバルがかかり、もがかなければいけないので、少しずつポジションを上げていく。
途中何度かアタックがかかったものの決定的なものにならず、自分でうごいてみたものの同じく決定的な出来事にはならず周回を重ねる。
ラスト2周ほどで師匠がポジションアップをしていたので、同じく前の方を陣取る。
同じ動きをしているとあっという間に前方に出てこれた。
さすがだなぁと思いながら靴を脱ぐ。
トランジションエリアへ入っていき、勢いよく下車。
メットを脱いで、走り出す。珍しく前の方から飛び出る!
ラン
ふくらはぎがつりそうだ。。。
走り始めて違和感を覚える。
あまり足がつるタイプではないので困惑する。
足を前に蹴りだしてごまかしながら走る。
苦しいが我慢をする。
声援が後押ししてくれる。
「苦しいのが嫌いならやめればいい。」
そんなことを思いながら走る。
走り続けているということはそういうことだ。
正直ランの時の記憶があまりない。
たくさんの声援を受けて走ることは気持ちよかったことは覚えている。
自分の足で走ったというより、周りの声援に走らされたという方が正しいような気がする。
結果は29位
去年よりも良かった。
今シーズンはほんとに苦しかったが、出迎えてくれる人たちの顔を見ると、あきらめなくてよかった。
また、来年必ずここで。
次はもっとたくさんの人に応援されて、もっといい順位でゴールしたい。