トライアスロンやOWSのスイム練習において、よくあるメニューが「800m」や「1500m」をストレートで泳ぐ(連続で泳ぐ)だと思います。
そして、そのメニューをやってみて、ランニングみたいにキロ◯◯分で走ろう!みたいにうまくペースを刻みづらいのがスイムの悩みなんだよね……という方も多いのではないでしょうか!?
そこで今回は実施の練習メニューもご紹介しながら、同じペースで泳ぐコツをご紹介したいと思います。
それではまずはこちらのメニューをご覧ください。
「even pace」を使ったおすすめ練習メニュー
W-up 400m×1本 ch
Kick 400m×1本 200m(even pace)+200m(Kick-Swim/25m)
Swim 200m×1本 forming
Main Swim
・50m×16本 even pace 1分サイクル
・800m×1本 even pace 同じペースで泳ぐように!
C-down 200m×1本 ch
TOTAL 2,800m
「even pace」ってなに?
このメニューのポイントは「even pace」です。「イーブンペース」と読みますが、要は“同じペースでずっと泳ぎ続けましょう”というメニューになります。
ランニングをされている方は、GPSウォッチやスマートフォンなどで頻繁に自分のペースを確認しながら走っているかと思いますので、ご自身の走るペースを理解している方が多いのではないでしょうか。
ところが、水泳においてはこれが実は結構難しいテクニックになります。そもそも泳いでいる最中はプールサイドのペースクロックは見えるかもしれませんが、基本的に「タイム」を確認することができないので、ペースを把握するためには、自分自身の感覚が頼りになります。
この感覚を理解するためには、たくさん練習して研ぎ澄ましていくしかないわけですが、「意識の仕方」次第である程度イーブンペースに近づくことが可能になります。
では、上記メニューの「800m×1本 even pace」で考えてみましょう。
私の経験上ですが、多くの方が最初の50〜100mがやたら速くて(オーバーペース)、そこから一気にタイムが落ちる方が多いように感じます。バテたのかな?と思うところですが、その後はある程度一定のペースに落ち着いて泳ぎ切ってしまう方が多いです。
つまり、体力がなくてタイムが落ちたわけではなく、泳ぎ方(特に最初の)が良くなくてタイムが落ちているということが言えるでしょう(もちろん、単純に体力が問題の方もいらっしゃいます)。
ここがポイントなのですが、最初の50〜100mをご自身が思っている以上にゆっくり泳げば、その後のタイムが先程より落ちなく、イーブンペースで泳ぐことが可能になります。そして、トータルのタイムも速くなります。つまり、最初の50〜100mの泳ぎ方が重要なわけですね。
また、距離を半分または四分割、100m×◯本など分割して考えることもおすすめです。例えば、800mを泳ぐのであれば、400m×2本、200m×4本、100m×8本と考えてみます。そして、それぞれ1本ごとに同じくらいのタイムで泳ぐことを意識してみましょう。どちらかと言うと、前半より後半を速く泳ぐように意識してみるとうまくいくと思います。
さいごに
トライアスロンだと1500〜3800m、オープンウォータースイミングだと3〜10kmというように長い距離を泳ぐ必要があります。
そのためには、基本的にプールで練習を積む必要があるわけですが、ただ長い時間、長い距離を泳ぐのではなくて、しっかりそれぞれのメニューの目的を理解して泳ぐようにしましょう。
少しでも不明点があれば、コーチに「これは何のためにやる練習ですか?」とぜひ聞いてみてくださいね!
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