こんばんは。山下です!
先日加藤コーチがクロールのバタ足の基本的な考え方という記事を書いていましたよね。ご覧いただきましたでしょうか?
私も記事を読んだのですが、自分にも当てはまることばかりで目から鱗でした…。
実は私はキックが大の苦手です!泳力の割にはキックが遅すぎると何度も指摘されたことがあります。そのたびに「いや、キックってトライアスロンに必要ないでしょ。バイクランでいやでも脚使うし……」と逃げてきました。ですが最近、エリートレースのスピード化が進むにつれてスイムアップの位置が安定しなくなってきました。そこで何かを変えなきゃいけないと悩んでいた時に加藤コーチの記事を読み、これだ!と感じたのです。
私が記事を読んで意識し始めたのは、
①お尻から脚をあげる。
②水面をたたくように打つ
の2点です。
①お尻から脚をあげる。
この時に気を付けていたのは末端(足首、つま先)の力を抜くことです。リキミがちな人が頑張ろうとすると末端に力が入る傾向があります。バイクのペダリングや、ランの接地の際、意識するところは足先ではありませんよね。より体幹部に近い脚の付け根からしっかり脚を上げることを意識すれば自然と必要のない力は抜けていきます。
②水面をたたくように打つ
キックを深く打ってしまうと、その分脚の負荷が増えます。水面をたたくように打てば、推進力は少し減りますが、脚の負荷が減ることによりバテずに軽く進むように感じます。
以上、このたった2つを意識したことにより板キックがなんと100mで3秒近く速くなりました!!!
これには自分も驚きました。10何年続けてきた水泳で伸び悩んでいたキックが上記2つのことを意識するだけで改善されたのです。
そして
「泳ぐ位置が高くなり、ひとかきでたくさん進むようになった。」
と感じました。
これを読んでいるエイジカテゴリーの方々はエリート選手ではないし、スピードなんて必要ないと思われるかもしれません。しかし、「もう少し前で泳げたらバトルをしなくてすむのに……」とか「ブイ周りが混む前に回ってしまいたい……」と思ったことはありませんか?そんな時に少しでもキックを有効に使えるとだいぶ変わります。今までより少し速く泳げる、自分より前で泳いでいた選手と同じ位置でスイムアップできるということが可能になるかもしれません。
みなさんもぜひキックの改革をしてみてはいかがでしょうか?