腕で水を掻いた後に水上から前に手を戻す動作を「リカバリー」と呼びますが、このリカバリーでいかにリラックスできるかどうかが、クロール上達の近道でもあります。
そこでオススメなのが「フィンガーネイル」というドリル練習です。
まずはこちらの動画をご覧ください。
特徴的なのは、リカバリーの際に指を水面から離さないように前方に滑らせていくことです。
この水面から離さない、というのがポイントですので詳しく解説していきましょう。
“脇”を意識して泳いでいますか?
クロールのストロークといえば、端的に説明すると「腕を回すこと」になりますが、ぜひ意識していただきたいのが“脇”の使い方です。
“脇”に注目して考えると、水を掻くときは“脇”は縮める、リカバリーのときは“脇”は伸ばす、というイメージになります。
この繰り返しが、クロールのストロークになるわけですが、リカバリーのときに“脇”を意識せず、“腕(特に前腕)”を前に伸ばすとなると、小さい泳ぎになってしまうのです。
そのため、リカバリーをするときは「腕を伸ばすではなく、脇を伸ばす」という意識でやってみましょう!
“脇”を使っているかどうかがすぐわかる「フィンガーネイル」
上述したように、“脇”を伸ばす意識でリカバリーすることが大事ですが、できているかどうかがすぐに理解できるのが「フィンガーネイル」というドリル練習です。
それでは、「フィンガーネイル」のやり方を覚えましょう!
まずは、ストロークはしっかりと最後までやりましょう。目安は太ももの横くらいです。
太ももの横に手がきたら、そのまま肘を高く上げるようなイメージで“脇”を伸ばしていきます。このときに指が水面ギリギリで離れないようにしましょう。
そして、その肘の高さを保ったまま、肘を前方に動かすようなイメージで、腕全体を前に持っていきます。
このときに注意していただきたいのが、肩と肘と手の位置です。肩の位置まで肘がきたら、次にできるだけ肘の高さを保ったまま、手を前に伸ばしていきます。
この順番を間違えてしまうと、途中で“脇”が閉じてしまい、“脇を伸ばす”ということが疎かになってしまいます。
そして、できるだけ手が水面から離れないように遠くに手を伸ばしていきましょう。
これが「フィンガーネイル」の一連の動作です。
身体の使い方がわかると、泳力がグンっと上がります。ぜひコツコツをチャレンジしてみてくださいね!
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