クロールのキック(バタ足)は、「アップキック」と「ダウンキック」の2つの動きから成り立ちます。その名の通り、アップキックは足を上にあげる動き、ダウンキックは足を下にさげる動きになります。
よく聞かれる質問に「アップキックとダウンキックはどちらで進むんですか?」とあるのですが、私は「どちらも大事です」と答えるようにしています。確かにスピードの出し方や泳ぐ距離により若干強度が変わってくるのですが、まずはどちらも正しく動かせるようになることが大切です。
そこでおすすめのドリル練習が『回転しながらバタ足』になります。
それではまずこちらの動画をご覧ください。
板なしキックの状態でうつ伏せ→サイド→仰向け→サイド→うつ伏せ……というように体軸を中心に回転しながらバタ足をうちます。
おそらく多くの方がアップキックが苦手です。足をあげる動きというのは日常であまり意識することがないからです。また、アップキックをすると背中が反りやすくなります。そのためお腹周りの体幹をしっかり固定して足を動かすようにしましょう。ポイントは「動かし過ぎない」ことです。バタ足の幅を大きくするとその分体幹で支える負荷が増えるので、背中が反らない程度の幅でバタ足するようにしましょう。
このバタ足が上手になれば、脱力した推進力があるバタ足に一歩近づくと思いますよ!ぜひお試しください。